学長あいさつ

140709 三村先生 - コピー 

 

 

 

 

 21世紀のキーワードは「サステイナビリティ(持続性)」だと言われます。

 人類の産業文明は20世紀に大きく花開き、社会にかつてない利益をもたらした「経済成長の世紀」になりました。その反面、大量生産・大量消費・大量廃棄の経済システムは、温暖化などの地球環境問題、資源・エネルギーの限界、世界の人口の爆発的増加などを引き起こしています。このままでは、人類の活動が地球の環境容量を越え、生存基盤を脅かすことになります。そのため、20世紀後半になって、いかに環境を守り地球社会の存続を図るかが世界の課題として認識され、その解決策としてサステイナビリティの重要性が提唱されました。日本では、少子高齢化・人口減少や災害の多発、地域経済の問題など固有の課題にも直面していますが、地域社会の持続性をいかに確保するかはわが国社会の大きな課題になっています。

 こうした世界の機運に呼応して、20064月に、東京大学を中心とする「サステイナビリティ学連携研究機構」(Integrated Research System for Sustainability Science: IR3S)がスタートしました。このIR3Sは、東京大学を基幹校として、茨城大学を始め京都大学、大阪大学、北海道大学などが参加し、地球環境と社会の持続性を確保するための新しい学問の創造をめざして研究を展開しました。茨城大学は「アジア・太平洋の地域性を生かした気候変動への適応」をテーマに掲げ、200651日に「地球変動適応科学研究機関(ICAS)」を設置しました。IR3Sは順調に研究成果をあげ、20108月には一般社団法人「サステイナビリティ・サイエンス・コンソーシアム」に衣替えして活動を継続しています。

 茨城大学ICASでは、多数の教員の参加の下で、気候変動にとどまらず、自然エネルギー、東日本大震災からの復興支援、サステイナビリティ学教育等に取り組んでいます。サステイナビリティ(持続可能性)は、茨城における地域づくりにおいても重要な視点であり、地域の自治体や企業、多くの皆様と連携を強めながら一層取り組みを進めることを期待しています。

                                                                                 国立大学法人 茨城大学 学長
                                                                                              三村 信男

 

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